物理AIが流行する。誰もがAIなのに物理とはどういうことなのか首をかしげる。首をかしげるあいだにもAIの普及は拡大してゆく。生活の至るところに物理AIが普及する。しかし見たことがある人は誰もいない。わたしもその1人だった。すべての計算をAIに頼っている。頼っているはずなのに、頼りにするものがどこにも見つからない。だんだん不安になってくる。人々は物理AIを探し始める。どれだけ探しても見つからない。身の回りのすべてに疑いの目を向ける。至るところにあるディスプレイにはAIが計算した結果が株価やネットワークサービスが運営されている。人間の生活はより豊かなものになってゆく。