壁掛け時計をに目をやると、数値が12から65535に増えている。秒針は60のままになっている。ぼうっと秒針の回転を眺める。毎分の時間が経過する。まだ8時のままになっている。お昼ご飯はラーメンと決めているのに、ちっとも時間が進まない。わたしは机の下に偶然用意していた斧を手にして、時計に叩きつける。わたしは斧の柄で肩を叩く。じんわりした満足を感じる。空腹も感じる。家の外に出る。いつものラーメン屋に向かう。ラーメン屋はひどくゆっくりした動きでスープの仕込みをしている。わたしは腕時計を見る。255時41分を示している。そこでふと思う。お昼って何時だろう。